リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【中学受験】親子で焦りだす時期にはズレがある

大人が焦る秋

 関西の中学入試まではあと約1ヶ月、関東も2ヶ月をきりました。「中学入試まであと○日!」のカウントダウンの表示がだんだん現実味を帯びてきた頃かと思います。保護者は、入試説明会が開催される10月~11月が一番焦るんですよね。学校の先生の話を聞けば聞くほど、自分の子どもは合格レベルに全然達していないと感じるので。達していなくて当然。最後1~2ヶ月の伸びが大きいのです。

子どもが焦りだす冬

 子どもが本気になってくるのは、今頃からです。遅っ!て感じですよね。冬期講習に入る頃には目の色が変わってきているはず。弱気になっている子どもは励ましてあげてください。「そんな間違いまだしているの。」とか「○○君はもっと勉強している。」とか、子どもを否定する言葉は受験が終わるまで禁止。君ならできるという暗示にかけるくらいの気持ちで、ずっと応援です。

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冬休みから入試当日までの過ごし方

 体調管理が最重要課題です。家族全員が手洗い・うがいを徹底して、細菌やウイルスを家に持ち込まないようにすること。焦りはあっても、24時を超えて就寝することがないように監視すること。バランスのよい食事を提供すること。時間がなくても、お風呂に入って体を温めてから寝るように促すこと。親ができることは、励ますことと体調管理に努めることだけです。

 応援隊長も風邪をひいている場合じゃありません。元気で乗り切りましょう。知り合いのお父さんは、風邪をひいたときに家に入れてもらず、ホテル暮らしを強いられたと言っていました。極端な話ですが、受験生がいる家庭はそのくらい神経を使って体調管理をしています。念には念を入れて万全で臨みましょう。

 それでも入試当日に体調が悪くなってしまった場合。別室で受験させてもらえます。インフルエンザにかかっても、対処薬ですぐに熱は下がります。ただし。学校に申し出るときは、単に「体調が悪い。」とだけ伝えて別室受験を申し出てください。インフルエンザと言ったら、受験させてもらえませんから。

 受験生がいるときには、親戚へのお正月の挨拶がなくても構いません。我が家の場合、お正月は受験が終わってからと宣言しました。気分転換になるようであれば初詣はありですけど、人が少なくなってくる1/4以降に出かけてください。私は、前倒しで12月30日にフライング初詣をしましたけどね。ものすごくすいていました。風邪やインフルエンザをもらわないように、小学校を休む場合には、子どもとよく相談して決めてください。学校に行きたい子どもをあまり長く休ませると、ストレスが溜まってしまいますよ。休むにしても、1週間くらいかなと思います。

今日のひとこと:親は応援隊長だと悟って全力で応援する