リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【中学受験】インフルエンザウイルスよりも強い体になる

学級閉鎖

 この時期、保護者はドキドキですね。子どもの学校で学級閉鎖にならないかどうか。ムスコのクラス、昨日から学級閉鎖になりました。母が入所する施設も罹患者が5人を超えて、家族の出入りが禁止になったうえに、予防薬としてタミフルが投与されることになりました。学級閉鎖で元気なら普通に3日間休んでいるだけなのでいいんですけど、インフルエンザにかかると出席停止になるから非常に困ります。発症した後5日間を経過し、かつ解熱後2日間の期間が出席停止になります。登校するには通常医師の登校許可証がいるので、2回は病院にいかなければならないわけです。インフルエンザになんか、かからないに限ります。

f:id:gajumarun:20190205081208j:plain

インフルエンザ予防の原則

1.免疫をつける

 発症を100%抑える効果はないものの、予防接種を受けておくと重篤な合併症や死亡は防げるので、お年寄りには効果があります。うちの家族は、誰も予防接種を受けませんが、母だけは受けさせています。予防接種を受けても感染はします。しかし、発症を抑えたり、症状が軽くすむという効果があります。

2.湿度を保つ
 手洗いやうがい、マスクはあまり効果はありません。だからといって省略は不可。うがいやマスクは湿度を保つことができ、手洗いでは手に付着している余計なウイルスの進入を防ぐことは期待できます。乾燥状態では、のどの防御機能が低下するため、ウイルスによる感染が起こりやすくなります。湿度を50%以上に保つのは効果的。何もしていないと、冬場の湿度は30%もありません。

3.抵抗力を養う
 体力や抵抗力があれば、インフルエンザや風邪にはかかりにくくなります。正確には、かかっても発症しません。インフルエンザウイルスは感染力が強いため、感染はすると考えて行動です。食事、睡眠、休養が欠かせません。

かかってしまったら 

 発熱、しんどそうですよね。体が熱を発してウイルスと闘っているので、基本的にはそのまま闘わせます。熱は自分の体を守るための防御反応なので、薬を使って解熱しないのが私の方針です。ただ、頭がもうろうとしてこないかとか、けいれんを起こさないか、注意深く見ておかないといけません。闘わせる方が、将来身体が丈夫になります。解熱剤を使ったところで病気は治りませんから。

 下痢をしたり吐いたりしても、脳が体を守るために指令をだしているだけ。こんな症状の時は食事はさせずに、水分だけ少しずつ補給。食べられるようになるまで食べなくても大丈夫です。食べると体に負担がかかります。

 体がもっている力を薬で奪わず、引き出しましょう。松田道雄先生の「定本育児の百科」をバイブルのように読みました。育児のコツや病気になった時の対処法が詳しく書かれていて、大丈夫、大丈夫と新米のパパママを励ましてくれます。機嫌よくしていたら心配ありません。子どもが幼い頃に39度を超える熱に3日間苦しんだときも、忍耐強く熱が下がるのを待ちました。闘わなければならないときには闘わせておけばいいのです。おかげで、ムスメは中高6年皆勤で卒業、ムスコも全然学校を休まない丈夫な身体となっています。

今日のひとこと:元気な人はインフルエンザを発症しない