リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【中学受験】合格してからの手続きラッシュ

努力が報われる日

  昨日は東京大学京都大学で合格発表がありました。テレビに映っている人たちは晴れやかな笑顔でしたね。最近はインターネットで合否がわかりますが、臨場感を味わうために見に行くのもありです。クラブ、サークルの勧誘をしている先輩たちが一緒に合格を喜んでくれます。私たちの世代は、電報で知らせてもらいましたよね。自分でサービスの申し込みをしたのかどうかも忘れてしまいましたが、合格電報を受け取ってから、大学に合格発表の掲示を見に行った記憶があります。昨年のムスメの合格発表の時は、ネットじゃ味気ないから見に行こうよと二人ででかけました。受験番号がズラズラ並んでいるだけでしたけど、番号を見つけたときは感動ものです。合格したといっても、大学の場合はその場では何もくれなくて、後日入学手続き書類がどっさり送られてきます。

中学校の合格発表

 中学入試では試験が終わったら当日または翌日には結果が分かります。掲示板に貼り出しです。中学校の場合は、たいてい合格証書がその場でもらえます。学校によっては、校長先生が一人ひとりに「おめでとう。待っているよ。」と固い握手を交わして合格証書をくれます。「この学校は生徒を大事にしているんだ。」と熱いものを感じました。

f:id:gajumarun:20190311080553j:plain

 合格証書をもらってから入学金の納付までの猶予は1日程度のところが多いです。第一志望校の受験前に滑り止め校から合格をもらうことはよく起こるため、どこに入学金を納めるかはあらかじめ決めておかないと、複数の学校から合格をもらった場合にオロオロします。西大和(東京受験)や渋谷教育学園幕張など、手付金を払えば受験校の結果が出揃う時期まで入学金の支払いを延納できるところもあります。これは助かりますね。

 資金繰りは親が決めることではありますけど。N君は京大受験前に慶応大学を受験していて、無事に合格。いい流れで京大を受験してこちらも合格でした。あとで、「実は慶応には入学金払わなかった。」とお母さんに言われたそうで、冷や汗もんだったそうです。京大不合格なら、浪人生活が待っていたということ。責任重大の切り捨てをしたお母さんは強いです。

春休みの過ごし方

 入学金を払うと、入学許可書がもらえます。この書類を区役所や市役所に提出して、地元の公立中学校には行きませんという手続きをしなくてはいけません。そして、書かなければならない書類が山ほど。この書類、どうにかならないのかと思うくらい毎年毎年面倒ですよね。入学時には毎年の書類以上に書くことがたくさんあります。ゲッソリです。自宅までの地図なんて書かなくても、今どきgoogleさんが教えてくれるのに。

 また、入学までには、制服採寸や教科書配布があります。キャリーケースを持ってきてくださいと言われるくらい大量の教科書類が配られます。義務教育で配布される教科書はほんの少し、あとは学校独自に選んだテキストがたくさんです。教科書類への記名は子どもの仕事で、子どももゲッソリです。で、春休みの課題というものもあります。3年も4年もかけて勉強してきた頭が急な失速で退化しないように、学校側も考えています。そんなにボーッと過ごせる感じではありませんが、新しい生活を前に少し息抜きして鋭気を蓄えられますように。

 京都でも東北の揺れを感じたときから早8年。今日は静かに過ごしたいと思います。

今日のひとこと:手続き日はカレンダーで管理を