リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

空き家になった実家の売却活動 その3~広告宣伝~

不動産仲介業者の広告戦略

 店頭に行けば、物件の広告が壁に貼ってあったり冊子で置いていたりします。専任媒介契約をすると、基本的には依頼した不動産仲介業者の本支店にしか見えるところには置いていません。でも、レインズでつながっているため担当者と話をするとこんな物件もありますよと他社扱いのものであっても紹介してくれます。売主が希望すれば、他社でも店頭広告や折込チラシに掲載してもらえますが、長引くと売れない物件の印象が強くなるため勧められませんでした。不動産も新鮮なものが好まれるそうです。

 新聞折込チラシまたは投げ込み広告は、毎週2~4万部の配布をおこなってくれました。他の物件と同時に掲載されるとはいえ、これはお金がかかりそうです。ただ、興味がある人に届くのかどうかは疑問で、チラシを見て問い合わせをしてくる人は少ないとのことです。物件というよりは、業者の宣伝なのかも。

 一番大きい宣伝媒体は、インターネットへの掲載。自社のウェブサイトへの掲載はもちろんのこと、SUUMOとアットホームに掲載するところが主流です。そして、ウェブで検索して見つけた人が問い合わせをしてくるケースが大半だという話でした。

売却活動をしての反響

 売却を開始して約4ヶ月の間、週に1人程度の問い合わせがあり、半数は物件まで足を運んでくださいました。他社の紹介で来られた方もいます。が、不動産屋さんの言う通りほぼインターネット経由でしたね。もっと多く問い合わせがあるかと思っていましたが、そうでもなかったです。不動産屋さんも、思っていたよりは反響が少なかったと言っていました。新型コロナが流行しだして不動産を買うという気持ちにはなりにくかったのかもしれません。

 インターネット経由での問い合わせが多いということであれば、ネットへ掲載する写真がとても重要になってきます。私が依頼した不動産仲介業社は、営業担当者ではなくカメラマンが広角レンズを使ってや部屋が広く見えるように写真を撮ってくれました。これは売主にとってうれしいサービスです。別の業者では、インテリア家具の無料貸し出しをしていましたよ。

f:id:gajumarun:20200517115805j:plain

 居住中は部屋の中すべての写真を撮るのは難しいので、外観やエントランスだけの写真が掲載されることになります。居住中の売却が面倒なのは、物件の見学を希望する人がいると在宅しておかなければならないこと。毎週誰かがやってくるというのは少々疲れます。その点、空き家だと鍵を不動産屋さんに渡しておけば勝手に見学していってくれるので楽でした。

購入を決めても契約に至るわけではない

 賃貸で住んでいるという同じマンションの方が購入の意思を表示してくれましたが、スポンサーである戸建て派のご両親を説得できず成約に至りませんでした。その後、購入の意思がある方が2人現れましたが、ローンが組めなくて成約に至らず。家を買うというのは簡単ではないのですね。そういう私も、自宅のローンはまだずっしりと肩にのっかっています。

 成約に至ったご家族は、他社で紹介を受けた方です。が、他社の営業担当者が頼りにならなかったらしく、インターネットで物件を調べなおし、私が売却を依頼した不動産屋さんにやって来られました。そんなパターンもあるのですね。営業担当者が親身で頼りになるかどうかも大事でした。ローンの事前審査が通って無事契約へと至りました。

 あとは、めんどくさい契約と引き渡しで売却完了です。次回最終回。

今日のひとこと:情報収集手段はインターネットが主流