リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【介護】健康寿命を延ばす努力を親任せにしない

脳トレに励んでもらおう

 人材サービスをおこなうレバレジーズキャリア株式会社の、介護事業を担当する「きらケア」が運営している「きらッコノート」という情報サイトがあります。介護関連の職業についている方、または介護関連の仕事を志す方のために作られているものです。

https://job.kiracare.jp/note/

介護の仕事をしていなくても、周囲に介護が必要な人がいる環境にいたら、覗いてみる価値ありです。介護現場で活用されているレクリエーションとか、認知症の人との接し方とか、バリアフリー特集とか知りたい情報が得られます。

 そんな情報サイトに昨日「高齢者にオススメしたい脳トレの参考になる記事まとめ」が掲載され、がじゅまるんお勧めの脳トレも登場しました。

job.kiracare.jp

 私のブログは、子どもの教育テーマに立ち上げたものなんですけど、おまけで書いている介護テーマの方で取り上げていただきました。ありがとうございます。

親には元気でいてもらわないと困る

 私たち、親はいつまでも元気でいると勝手な神話を作り出しています。でもやっぱりね、だんだん弱ってきて手がかかるようになります。病院に一人で行けなくなるとか、家の修繕を頼まれるとか、大きな買い物ができなくなるとか。何でもできた頃の親を知っているだけに、歯がゆくて腹が立ちます。なので、その時期はできるだけ遅くなるのが理想です。先日の腰痛予防の話も一緒ですけど、なってから痛い思いをするよりも事前の予防が大事です。

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 歩いてもらう、軽く運動してもらう、頭を使ってもらうは必須。趣味のある人はボケないと思いますよ。一昨日、教職員懇親会があって、名誉教授の先生方も多数出席されました。80歳以上の先生方もちらほらおられて、皆さん今も研究やら執筆やらされています。定期券を買って、毎日ジムにでかけるという先生もおられました。話すことは本当にしっかりされていて、驚きます。頭を使っている人は違うなと実感しました。

施設でお世話になると

 家での介護が難しくなると、施設入所を考えなければいけません。でもね、施設に入所しても結構面倒なんです。入所するときや、介護用品をレンタルするときには、契約書を交わすことになり、住所氏名を一体何回書けばいいのだろうかというくらい書きます。ケアマネージャーを変更するとき、施設を変わるとき、契約内容が変わるとき、提携の医療機関を利用するとき、いちいち契約書を交わします。ケアマネージャーや看護師との懇談も定期的にあります。毎月の介護計画書にも署名が必要ですし、予防接種の申し込みやら施設の運営会議やらイベントやらの出欠届など返送しないといけない書類は山ほどあって。施設にいるにもかかわらず、子どもが一人いるくらいの負担があります。施設が提携している医療機関の医師の治療は施設内で受けられますが、専門医が必要な持病がある場合は、通院のために連れ出さないといけません。24時間の介護からは開放されるものの、多分思っている以上に時間をとられます。というわけで、やっぱりなるべく長く元気でいてもらわないと困るわけです。

 元気なうちに銀行口座の暗証番号と、財産をどのように管理しているのかを聞いておいた方がいいですよ。これが一番困るので。親の貯金があるうちは、介護費用は貯金から支払うのが鉄則です。

今日のひとこと:親も子どもの世話になるのは望んでいないはず