【中学受験】7校出願して5校受験する首都圏のお受験模様
首都圏入試は前半勝負
親友が早稲田アカデミー主催の今年の入試報告会に参加してきたので、新着首都圏入試情報を。今年は、平均7.09校に出願して5.23校受験したというデータがでています。2/1の午後に受験できる学校が増えて、受験生の44.5%が初日の午後受験をしています。受験生の負担が少ない、算数1科目選抜の巣鴨や世田谷学園が人気だったようです。2/4の市川(女子)、2/5の本郷(男子)、2/5の広尾学園(女子)が競争率10倍を超えたのを始め、その他の学校も2/3以降の入試は軒並み高い倍率となっています。実質、2/1と2/2の2日間の勝負です。
学校が求める生徒
巣鴨は2/1に受験する場合、出願時の申請により2/5まで入学手続き延期が可能です。が、手続き延期を希望しない合格判定ライン上の生徒に優遇措置あったり、繰り上げ合格を出す際には、複数回受験者を優遇するという措置があったりで、入学を熱望する生徒には是非来て欲しいという学校からのラブコールがあります。攻玉社も複数受験組は優遇されるそうです。
3科目受験と4科目受験どちらかを選択できる学校では4科目受験が有利だったり、英検何級かを持っていると加点されたりと学校独自のカラーがあることも。「受験用の最小限の知識だけではなく、幅広く勉強して欲しい。社会の問題は理科よりも簡単で得点しやすい。」「英語が使えないと世界で活躍できる人材になるのは難しい。」といった学校の意図は入試説明会で聞くことができ、しかも優遇情報は入試説明会でしか得られないこともあります。願書を取り寄せるだけではなく、入試説明会には行くべきです。
英語が普通に入試科目になる日は近い
帰国生が別枠で受験できる学校もあります。帰国生もネイティブの先生も多く、生徒の英語レベルにあわせたクラス分けできめ細かい教育がされている慶應湘南藤沢が圧倒的な人気だそうです。広尾学園、渋谷教育学園幕張、渋谷教育学園渋谷、聖光学院、市川なども人気です。帰国生の要件が緩和されてきているので、英語が強い人は一度調べてみる価値はあります。誰でも受験可能な帰国生枠試験をおこなっている学校もあります。もはや帰国生の定義が不明。
千葉県の市川は、2017年から帰国生枠ではなく一般入試で英語選択ができるようになっています。英検準1級レベルの問題が出題されます。今年は慶応湘南藤沢が英語導入に踏み切り、英検2級~準1級程度のレベルの問題が、リスニング10分、読解・文法・語彙30分、ライティング20分で出題されました。2020年の学習指導要領改訂で英語が必須科目になるのを前に、入試が先行です。ちなみに麻布、開成、武蔵、桜蔭、雙葉、女子学院、早稲田実業、慶応中等部あたりは、まだ英語入試は導入されていません。首都圏模試センターによると、2019年度の中学入試で英語を入試科目にとり入れた私立中学校は首都圏で125校、全中学校数の約4割です。5年前2014年の15校と比較すると実に8倍です。今後も伸びていくと思われます。
参考までに関西では。今年53校で英語選択入試または資格加点制度が導入されました。西大和が英検2級50点・準1級75点・1級100点の加点です。灘、甲陽、東大寺、洛南、洛星、神戸女学院、四天王寺といった超エリート校では、やはりまだ導入されていないのが現状です。