【大学受験】学校で魔法の基礎を学ぶという魔法の言葉
母は一人だけとは限らない
20世紀初頭にアメリカのアンナ・ジャービスが教会の記念礼拝で亡き母を偲んで参加者に白いカーネーションを配ったのが母の日の由来と言われています。日本では、1913年にミッションスクールである青山学院で母の日の礼拝が行われたのが最初のようです。それから100年も続いているのですね。母親が健在の場合は、赤いカーネーションを贈る風習はすっかり定着して、今日もお花屋さんはカーネーションで溢れていました。そんなお花屋さん商戦には参戦せず、普通の日曜日を過ごしています。
毎年10人くらいの勢いで増え続けているコドモたちは結構律儀で、昨晩は研究室を巣立った入社2年目の若者たちがご飯を食べに連れて行ってくれました。実のご両親にもご馳走しているといいのですけど。どうなのでしょう?自分の子と同じくらい愛情をかけていると、いいことがあるもんです。
タダで使える図書館を利用しない手はない
本当のムスコは本日も図書館へ。やる気ゼロの中学2年生から高校1年生の冬眠期間を経て、目覚めたのでしょうか。図書館の本を片っ端から読んでいるような勢いです。しかも難解そうなものがずらり。家では勉強しないのはこれまでと変わらないのですが、教科書や問題集を図書館に持っていくようになりました。持っていっているだけかもしれませんけどね。着々タイプのお姉ちゃんと違って、ボーっと生きている(ように見える)ムスコがいつ化けるのか楽しみであります。
中高生にお勧めの一冊
ムスコが借りてきた本の中に、滝本哲史さんの書籍がありました。東大卒業後に東大法学部助手、コンサル会社勤務を経て、現在は京都大学産官学連携本部に所属しています。投資家であるとともに、起業をめざす学生たちに授業をおこなうほか、他大学や高校でも講演活動をされています。
どうして勉強をしなければならないのか、悩んでいる中高生にはぜひお勧めしたい一冊がありました。「ミライの授業」です。いい高校、いい大学に進んでいい会社に就職するというつまらないもののために勉強しているのではなく、ハリー・ポッターと同じく「魔法」を学んでいると言うのです。鉄の塊が空を飛び、テレビと呼ばれる薄っぺらい箱の向こうには異世界が広がっています。そして、スマホという小さな板で、遠く離れた人たちとおしゃべりして何でも調べられます。今あたりまえに暮らしている21世紀は、一昔前の人たちにとっては「魔法の国」でしたよね。でも、どんな大発見や大発明も、すべては学校で学ぶ知識をベースに成し遂げられてきました。国語、数学、理科、社会、そして英語はすべて、あたらしい未来をつくっていくための「魔法の基礎」で、これらを学校で学ぶのです。そして、新しい未来を作るのは、大人じゃなくて君たちなんだよと。なんとわかりやすくて端的な言葉なのだろうと感動しました。
中学生向きに書かれているので、とっても読みやすいです。ニュートンやナイチンゲールなど、歴史上の偉人たちがどんなことを考えて世の中を変えてきたのかを伝記とは違った形で知ることができます。大人もいい刺激を受けて前向き生きていく気持ちになれる本ですよ。
「僕は君たちに武器を配りたい」は大学生から社会人なりたてくらいの若者にお勧めの本です。