リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【京大理系研究室】連休明けの4日間が長かった件

10日も休むと活性が落ちる

 連休明けはゼミからのスタートでした。10日間もあくとパッと物質名が出てこないわ、検討していたはずの内容があやふやになっているわで、学生ボロボロでしたね。一方の教授は、10連休のうち出勤しなかったのは1日だけだった模様です。裁量労働制で働いている大学教員も、休日は休むように促されています。が、どちらかというと平日も休日も関係なく働いている人の方が多いような印象です。いつもと変わらぬ調子で快調に走っている教授と違って、休みボケしている学生たちはいきなりトップギアに入れられるわけもなく、ちぐはぐなやり取りが散見されました。

 「卒業までにあと何回実験ができるかちゃんと考えて計画しろ。戦略たてないと間に合わんぞ。」と言われた修士2回生。早くも来冬の研究の着地点を考えながら進めていく時期になりました。

4回生たちの初ゼミ

 研究室に配属される4回生は初々しいです。たいてい定量的な話ができず、感覚で話すところから始まります。「もうちょっと理系っぽく説明してくれるか?」「何が?」「どうやって?」「えーっと、なんの話をしているのかな?」というスタートが毎年繰り返されます。それでも、先生や先輩たちに囲まれてしっかり話ができているのは立派です。そのやり取りのなかで、キラッと光るセンスや将来性を発見して密かに楽しんでいます。今年もいますね、大化けしそうな学生が。説明はたどたどしいものの、聞くと裏付けする調査をしているのです。指摘を受けそうなところを予想して、準備までできている4回生は少数派です。前期の間は、4回生は2週間に1回のペースでゼミ発表があります。これでかなり鍛えられるのです。

大家族になるためのイベント

 出口が見えない研究をしていると、しんどくなることがあります。そんな状況を救ってくれるのが、仲間です。半分以上のメンバーが入れ替わって、まだお互いの性格や生活スタイルを探りあっている状況のこの時期に、学生が毎年BBQを企画してくれます。休みボケで全力疾走した4日間を慰労しつつ、昨日は学内BBQで親睦を深めました。だいたい私は野菜担当で、「お願いします!」と言われてカットして持ってきます。30人分!!車で出勤したら飲めないからな~と昨日は電車で持って行ったのですが、重たすぎて吐きそうでした。f:id:gajumarun:20190511110707j:plain

 学内でBBQができるのは便利ですよ。足りないものはすぐに取りに行けるし、ゴミはすぐに捨てられるし、台車があるので運搬も楽ちん。網は外の水道で洗えますしね。時々飲みつぶれた学生を台車で運んでいて、使い方が違うだろと思わなくもありません。

今日のひとこと:オフは明日への活力になる