リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【介護】介護にかかる費用あれこれ

介護サービスで利用できる限度額

 介護サービスを利用したときの自己負担は所得に応じて1~3割です。介護保険でまかなう限度額(単位)は決まっていて、その範囲で受けたサービスの一部が自己負担となるしくみです。その限度額は月額5.4万円~39万円で、超えた分は全額自己負担になります。毎月これだけの費用が国から要介護者、要支援者に間接的に支払われていて、さらに医療費もかかっているため、すごい金額になります。サービスをMax利用している母を抱える身としては、介護保険が整っていることに感謝の気持ちしかありません。私は健康保険も介護保険も掛け捨てのつもりで頑張ります!

介護サービスには何があるか

 訪問介護では、ヘルパーさんが自宅に来てくれて、食事、入浴、排せつ、着替えなどの身体介護や掃除、洗濯、料理などの生活援助をしてくれます。一緒に買い物にも連れて行ってくれます。同居家族分の洗濯や料理は対象外なので、注意が必要です。

 訪問看護、訪問リハビリテーションでは、理学療法士さんや作業療法士さんが来てくれて、自宅で歩行訓練やマッサージ、口腔ケア、機能回復訓練をおこなってくれます。 

 通所サービスは、主にデイケアとデイサービスです。デイケアは通所のリハビリで、介護老人保健施設等に通って、医学的なケアと機能回復訓練をおこなうものです。デイサービスでは食事や入浴などの介護サービスを受け、歌や体操などのレクリエーションを通して日常生活で必要な機能の向上を目指しています。デイケアもデイサービスも自宅まで車で送迎してもらえます。朝9時に自宅を出発して、16時頃帰ってくるケースが多かったです。

 そのほか、数日から1週間程度施設に滞在して生活サービスを受けるショートステイというものもあります。

これらが全て点数化されていて、利用するサービスを組み合わせます。

介護保険でカバーできないもの

 これだけのサービスを受けたら、そりゃお金もかかるわけです。年々膨れ上がる介護費用は介護予防でしか抑えることはできないと個人的には思っています。だから、若いうちから最低、歯と足は自分でケアしていかないといけないというのが持論。

gajumarun.hatenablog.com

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 介護保険や国からの補助で介護にかかる個人負担は少なくて済みます。でも、お金がかかるのはそれだけではありません。一部補助がでる場合もありますが、施設に入所すると、施設費、管理費、食事代、おむつ等の日用品代は全額自己負担です。参考までに母のケースを載せてみましょうか。要介護5で1割負担の母は、介護サービスの自己負担は36,071円です。これに家賃、食事代、施設で受けた医療費等が加わって、12月は22万3,603円払っています。入所施設から別の施設へデイサービスに通っていて、それが1万円弱。毎月合計で22~23万円の支払いです。

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 入所一時金がある施設なので、この程度です。ないところでは、月額30万円を超えるところも珍しくありません。貯金が底をつくのが先か、命が尽きるのが先か、みたいなことにならないように、やっぱり個人の側に立っても介護予防が必要だと思うわけです。

今日のひとこと:医療費や介護費用の増加は予防でしか抑えられない