リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【中学受験】文房具でパフォーマンスを上げる

きれいな字を書くにはノートから

 計算ミスをする子どもは、まず字が汚いです。ゼロか6か8かが見分けがつきません。狭いスペースを使ってごちゃごちゃ計算をします。筆算では位が揃っていません。文章を書かせると、頭でっかちでだんだん小さい字になっていきます。

 まずはハード面からできることを。狭いスペースに字を書かせない工夫をしましょう。算数のノートに大学ノートを使っているようであれば、一般的に使われているA罫とかB罫のノートではなく、行の幅が広くてドット入りのノートをお勧めします。コクヨからは8mm幅の太罫線と10mm幅の極太罫線が販売されています。ナカバヤシのロジカルシリーズのドット入りはA罫とB罫しかないため見送り。昔から大学でよく使われているツバメノートも可。もともと万年筆で書くように作られたノートで紙質がいいので、小学生にはもったいないかもしれません。分数を書くときは、2行使って書きます

f:id:gajumarun:20190211154633j:plain

 国語のノートは高学年になるとマス目から行仕様に変わりますが、縦リーダー入りにすると字の中心がずれにくくなります。

鉛筆を長く使う

 4年生終わりくらいまでは、塾でも鉛筆を使って筆圧の安定化を図ります。シャーペンを使うと筆圧が弱くなるので、早いうちからは使わない方がいいです。また、鉛筆は基本六角形なので、正しい持ち方に自然となります。脱線しますが、字を書き始める小学校1年生では三角鉛筆がいいですよ。1辺が広くて握りやすいし、指を置く場所が一定になります。留めやはね、はらいが鉛筆の方が書きやすいので、少なくとも国語ではシャーペンを使ってはいけません。ミミズみたいな字を書かないように、2BまたはBの鉛筆を。5~6年生でも鉛筆の方が使いやすいようであれば、鉛筆のままでオッケーです。

定規を使って線を描く

 フリーハンドでまっすぐな線が描けないなら、定規は使うべきです。小学生ではまずまっすぐな線なんか描けません。筆算、表、数直線はもちろんのこと、分数の括線(横棒をかっせんといいます)、なんなら = や ÷ にも使っていいくらい。とにかくまっすぐな線を描く。普段使いには15cm程度の短い定規が使いやすいです。きれいな線があると、丁寧に書く習慣が身につきます。ずっと定規を眺めているため、長さの感覚を目と体で覚えます。試しに10cmがどのくらいか線を引かせてみて下さい。大人もやってみるといいかもしれません。びっくりするような長さの線になりますよ。

今日のひとこと:普段使いの文房具にこだわる