リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【中学受験】卒後30年経過しても続く友情

損得勘定なしの付き合い

 あけましておめでとうございます。本日仕事始め、ブログも再開です。

 社会にでると、仕事や趣味、子どもを通して知り合う人が増えます。その人たちの何人と、仕事や子どもの要素を抜いて、一生付き合っていけるでしょうか。転職をしたら二度と会わない、子どもが卒業したら連絡を取ることはないというケースがほとんどで、人生の岐路に立った時に相談するとか、助けを求めたり求められたりすることは稀ですよね。それが、学生時代の友人だと簡単にできてしまうのです。たとえ距離と時間が空いていたとしても。大人になってから出会う人の数の方が圧倒的に多いにもかかわらず、深く付き合えるのは学生時代からの友人の方が多いのではないでしょうか。その貴重な関係を築く場をどこに求めるかで学校を選択することを視野にいれてください。進学実績だけを見るのではなく、実際に学校に足を運んで、その学校の一員になることを望むかどうかを全身で判断してほしいのです。

在校生と卒業生の交流

 私立学校、歴史ある公立高校は同窓会組織がしっかりしています。文化祭や体育祭の開催や、部活の遠征にあたり、社会的地位を得た卒業生たちが協賛金を寄付することがよくあります。生徒たちの進路選択の際には、各分野で活躍している卒業生が、在校生のために講演に行きます。大学に勤めている卒業生は、オープンキャンパス以外でも生徒たちを招き入れ、些細な質問にも快く答えてくれます。先輩の職場訪問というイベントを企画する学校もあります。先輩たちの活躍を見聞きして大学生や社会人になったら、今度は自分たちが後輩のために力を貸すという伝統が受け継がれていて、これが、同窓生意識を強くしているのではないかと思います。

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卒業生たちの繋がり

 中高一貫の私立学校を卒業した私、年に何回か同級生と会います。だいたい近況報告や学生時代の思い出話をしているのですが、ふと仕事で繋がることがあります。繋がると、その後が早いですよ。人には感情があるので、昔からの知り合いが関係する案件は先に進めておこうと思っちゃうんですね。公平さが求められるものでなければ、持っている人間関係は最大限利用してウィンウィンに持ち込むことを考えるべきです。根回しとか周囲との調整がいらない仕事はお互いハッピーですよね。私学には家庭環境や教育方針が比較的似た家庭の生徒が集まるので、基本的な考え方は大人になってもそんなに変わるものではないのです。

今日のひとこと:学校で得られる人間関係は最強