【大学受験】高校生たちのキャンパス見学会
後輩たちのためにひと肌脱ぐ教員
高校生たちがキャンパス見学に来るのは、夏休み前が多いように思います。公式のオープンキャンパスは、8月上旬にあります。それ以外の日に大学内をウロウロしている高校生たちは、誰かお世話をしてくれる教職員がいて、見学している可能性が高いです。自分が卒業した学校の先生から、見学会をお願いしますと依頼されて、断る教員はいないでしょうね。みんなどんなに忙しくても、見学希望者には時間を割いて対応しています。後輩ならなおさら。高校の先生が誰にお願いするかで見学するコースは決まってしまいますが、逆に面白いかもしれません。
大学としても受け入れ支援をしていて、事務職員の方が受付をしてくれたり、シャーペンや付箋などお土産グッズを用意してくれたりします。公式オープンキャンパスでは「京都大学」と書かれたグッズが配られますが、学校単位でおこなう見学会では「京都大学工学部」とか「京都大学農学部」と印刷しているグッズがもらえますよ。中学校や高校の見学会でもいろいろもらいますよね。我が家には○○中学校やら○○大学と書いてあるシャーペンやクリアファイルが山ほどあります。もらったときは一瞬嬉しいのですが、たまっていく一方です。もらわない勇気が必要かも。
実験室でオーロラ体験
さて。昨日は大阪府立三国丘高校2年生約70人が見学にきました。30名ほど引き受けて、ラボツアーです。好きな時に来て好きな時に帰り、大家族のように過ごしている雑然とした研究室は高校生にとっては新鮮だったかもしれません。無造作に置いている装置はどれもこれも非常に高価なもので、顕微鏡一つをとっても高校には置いていないくらい立派です。いっぱい説明されて、よくわからないけど「すごいなー」という感想を持ってもらえれば良しですね。
昨日はちょうどプラズマをたてていた学生がいたので、見てもらうことができました。「ガスバリア膜って知ってる?ポテチが湿気ないのはガスバリア膜がお菓子の袋の内側についているからなんだよ。その膜はこうやって作るの。」と高校生目線で上手に説明する学生に拍手です。アルゴンプラズマの紫色がきれいなんですよ。オーロラを実験室で見てきたなんて話を家でしてくれていると嬉しいですね。
大学生が高校生に伝えたいこと
6人の大学院生が見学会に参加してくれました。「高校生のときにしかできないことがある。勉強もいいけど、やりたいことをしろ。」と口を揃えて言っていましたね。特に中国人留学生。中国では、本当に勉強しかしてこなくて、全然楽しくなかったらしいです。本気で勉強したら、1年で京大に入れるから部活でも何でも一生懸命にやれよ、というお兄さんたちの熱いメッセージが届いたかどうか。
人生、何がきっかけでスイッチがはいるかわからないものです。誰か一人くらい、人生変わったかな?