リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【中学受験】中学入試まであと1ヶ月!直前期の過ごし方

入試直前期の心構え

 3年、4年といろんなものを犠牲にして勉強してきた成果が試されるまで、あと1ヶ月となりました。お子様も不安だと思いますが、きっと保護者の方が落ち着いていられないですよね。そこを年の功で補ってください。お父さんお母さんがいつも通りであることが大事です。そして今から1ヶ月は怒ることも責めることもネガティブな発言も禁止です。

 お勧め声かけ例。「これだけやってきたから大丈夫。」「やっと本番だね。楽しみ、楽しみ。」「できないところが今わかってよかった!セーフ!!」「苦手なところ、一緒に確認しておこうか。」「○○君ができない問題はみんなできないわ。パスパス。」という感じで。

 私もそれはそれはポジティブに過ごしましたよ。関西の最難関校に挑んだムスメとムスコには、「絶対合格するから大丈夫。」とニコニコしながら接しました。もちろん、勉強は「これもやっておこうか。」「こっち確認した?」「お、このプリント終了。じゃあ、次!」と最後の追い込みでじゃんじゃんさせます。私に騙されて(?)自信をもって落ち着いて受験した二人は、めでたく受験した学校全てから合格通知をもらいました。

12月のうちにしておいた方がいいこと

 第二志望までの学校は、受験会場に行ったことがなければ行きましょう。初めての場所は落ち着かないので、慣れのために絶対必要です。学校説明会で行ったのが1年以上前という場合も、行っておいた方がいいです。何度か行くと「ここに行くんだ。」という気持ちが強くなります。試験中はできない問題と格闘する可能性があり、ダメかもと心が揺れ動いたときに踏ん張れます。最後は気持ちの勝負ですから。

 第一志望の学校訪問の際には、当日の試験開始時刻にあわせて電車に乗ってみることをお勧めします。午前中に試験があるところは集合時間が早いんですよね。当日の朝はこんな光景が見られます。のぼりがたくさん立っていて、「何の合戦や!?」みたいな。大手の塾に所属していると、塾の先生が駆けつけてくれるので心強いです。学校の方も慣れたもんで、激励場所としてグランドや体育館を開放しています。

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お正月以降の過ごし方

 お正月はおせちを食べるくらいで、あとは平常運転。人混みに出かけて風邪をもらってくるわけにいかないので、初詣は受験が終わってから。神社は決意表明や感謝を伝える場所で、神様にお願いするところではないですし、神様よりも自分を信じた方が確実ですから。直前特訓、正月特訓は自分で勉強できる子には必要ありません。参加しなければ、志望校の過去問だけに集中できる時間がとれます。ムスメもムスコも参加しませんでした。

 年明けに学校をお休みするのであれば、担任の先生に言っておきましょう。志望校まで言う必要はなく、「進学する学校が決まれば報告します。」程度で大丈夫です。ムスメとムスコは、1月は始業式だけ学校に行って、その後はお休みしました。関西の受験は早いので、休むといっても1週間程度です。勉強するというよりは、規則正しい生活を送って体調を整える意味の方が強いです。関東は2月1日が入試解禁日のため、始業式から入試まで3週間あります。そんなに長期間家にこもったらストレスがたまるので、1月全部を休むのはお勧めしません。風邪をもらったとしても治る期間があれば十分。やっぱり1週間くらいですね。子どもが学校を休みたくないと言うのであれば、入試前日からの休みでもいいと思います。

 やり残しや苦手意識のあるところがまだまだあって一番不安な時期です。全員不安なんだと割り切れると強くなります。新しいことには手を出さず、慣れたテキストでの確認作業と模試のやり直しに徹して下さい。そして、志望校の過去問は5年分、再度解きましょう。夜は遅くとも23時半までには寝て、リズムを崩さないことが大事です。下に弟さん、妹さんがいる場合は、ご飯さえ食べておいてくれたらいいという気持ちで放置。全力で受験生応援です。

今日のひとこと:とにかくポジティブに過ごす