リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【大学受験】勉強しない中学生と高校生の取説

距離を置いて見守る

 勉強しない小学生は一緒に勉強すればついてきます。対処法はこちら↓(2018.12.01 母親のイケてない口癖)

https://gajumarun.hatenablog.com/entry/2018/12/01/094938?_ga=2.251735369.1163551551.1543105130-1596521107.1541319868

 ところが、中学生・高校生になるとそうはいかないですね。勉強しなさいに効果がないのは、学年があがっても同じです。「うぜー」「今からやろうと思っていたのにやる気なくなった。」と言われるのが関の山。勉強は自ら進んでやらないと面白くないし、頭にも入ってきません。どうするかと言えば、放置です。そんなことをしたらますます何もしなくなる、と思われる方。そうですね、その通りです。でも本人にやる気がないのであれば仕方ありません。うちも放置でしたよ。テストの点数が悪くても怒らない。怒ったところで点数は上がりませんからね。素直な小学生のうちに受験をしておくのは一つの手です。

対話の扉は開けておく

 勉強以外に会話はありますか?部活のこと、趣味のこと、友達の話題。勉強とは関係ない話題で話ができる環境は維持し続けて下さい。反抗期の子どもとは会話ができなくても大丈夫です。その場合は、一方的にこっちがしゃべればいいので。買い物に誘ってみるのがお勧めです。ついてきたときは、ボソボソと学校での出来事を話してくれます。ムスコはあまりしゃべらないので、学校の様子は全然わかりませんね。保護者会に行って、「いつも仲良くして下さってありがとうございます。」と声をかけられてしばしば焦ります。だって仲良しのお友達の名前を知らないんですもん。試験期間になったことは、「今日弁当いらんで。」で知る有り様。テストの結果を見せてくれたことは一度もなく、成績表が返ってきて愕然とする、の繰り返しでした。それでもめげずに明日は来ると信じたのが功を奏したのでしょうか。

衝撃の言葉

 「来年の手帳が欲しい。」と言い出したムスコ。「じゃ、買いに行こうか。」と言ったら、「試験前やから終わってから。勉強したいねん。」ですって!!待つこと3年半。長かったですよ。進級できるかどうかすら危うい低空飛行の最中、地震や台風で情緒不安定になってしまい大ピンチでした。夏休みは宿題をほとんどせずに終わり、それでも先生に「勉強しろ、宿題出せ、と責めないで下さい。」とお願いをしました。少しずつ自分で立て直し、今に至ります。

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 本人がやりたいということはゲーム以外、容認しました。「やりたいことなくなったし、そろそろ勉強しようかなと思った。」と本人が言っています。時期はやってきます待つ勇気を持ちませんか。勉強しない子の傍らで、ちゃんと計画的に勉強を続けている級友が私学には比較的多くいます。彼らを見て、「いつかは!」と心のどこかで思っていたはずで、そんな環境が私学の魅力でもあります。

今日のひとこと:機が熟すのを待つ