リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【中学受験】習い事と塾の両立

ボーっとする時間

 現在小学校3年生のT君はこんな一週間だそうです。

月:ピアノ、火:公文、水:スイミング、木:サッカー、金:公文、土日:サッカー

スーパー小学生ですね。学童でボーっとしているよりはいいんじゃないかという兼業お母さんの愛。一方、我がムスコは学童のお世話にはならず鍵っ子、一人でお留守番派でした。習い事はサッカーだけ。低学年のうちは早く帰ろうと思って、頑張って19時には帰っていたわけです。「宿題しておいてね。」と言って。しかーし、宿題が完成していたことは一度もありませんでした。学童以上に至福の時を過ごしていたに違いありません。大人なら、「ボーっと生きてんじゃねえよ!」とチコちゃんに叱られますね。そんなムスコ、5年生からの塾生活切り替えに支障ありませんでしたし、今のところ幸せそうなので、習い事はたくさんあってもなくてもどっちでも大丈夫です。

サッカー少年もつ母親の世界

  サッカーの話を少し。男の子に人気のサッカーや野球はお当番や試合の送迎があって、親が結構大変です。土日は野球だと終日、サッカーは半日拘束されるケースが多いです。それに、お当番の仕事が封建的というか何というか。監督、コーチにはとっても気を遣わなくてはいけないし、子どもの技量でお母さん間の立ち位置が決まるスクールカーストっぽい世界でした。どろんこの子どもたちを乗せて試合会場から連れて帰るので、車が汚れてあんまり嬉しくないということもあり。塾が始まってサッカーの継続が困難となったとき、私はバンザイ!でした。でも、野球やサッカーのお当番以上に、塾生活は親が大変ですよ。その話はまた後日。

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習い事をやめるのも本人の意志で

 小学校3年生では週に2日、4年生では2~3日、5年生では3~4日、6年生では4~5日が平均的な塾通いです。5年生では他の習い事を続けることが困難になってきて、6年生では無理です。ムスメは5年生の終わりまでピアノを継続、ムスコは4年生の終わりでサッカーをやめました。習い事をやめるという決断を子どもは嫌がります。そんなときは、「どうする?受験が終わるまでお休みする?」という働きかけが効果的。やめるのではなく、休むというのがポイントです。続けたかったら受験後に再開すればいいですもんね。ムスメの場合、お休みしたはずのピアノは自然消滅で、今は気分転換に時々弾く程度。ムスコはきれいさっぱりサッカーをやめて、再開する気配なし。ムスメは競技かるた、ムスコはエレキギターとそれぞれ新しい世界を見つけて楽しんでいるので、習い事に執着する必要はないかなと思います。

 さて、上述のT君。4年生から塾に通うそうです。公文は塾とチェンジとして。スイミングとサッカーはどちらかを選んだ方がいいかな。サッカーは曜日を減らせるなら減らす。「家では練習しません。」とピアノの先生に宣言しておく。そして、できれば週1日はボーっとできる日を。

今日のひとこと:やめるのではなく、休む