リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【中学受験】塾に入るまでにたくさん本を読もう

中学受験の国語

  中学受験の国語の問題を見たことがありますか?ゴリラ研究の第一人者である我らが(?)京都大学総長である山際壽一先生の著書から出題された問題を見つけたので載せてみます。2018年の西大和学園奈良県)の問題。ちなみに西大和学園、非常に面倒見がいい学校と評判で、4年前から男女共学になり、遠くから通う生徒向けには男子寮が設けられています。週末学校説明会に参加した友人のホヤホヤ情報によると、2019年4月から 高校生向けの寮が拡大するので、それに伴って中学生の寮枠もこれまでの24名から32名に拡大するそうです。入試は全国で行っていて、本校以外に札幌・東京・名古屋・岡山・広島・福岡で受験できます。しかも帰国子女枠まであります。

f:id:gajumarun:20181127083013p:plain

f:id:gajumarun:20181127082423p:plain

本を読もう

  小学生が解く国語の問題、どうでしょうか。大問1つだけ載せましたが、あと2つあります。これを60分で解きます。初めて見る人はびっくりですよね。活字に慣れていないと、問題文を読むだけで精一杯。そこで、本を読もうということになってくるのです。堅い本だけでなく、エッセイでも推理小説でも図鑑でもOK。小さい頃からの習慣がなければ、いきなり本を読めと言って子どもが読みだすわけがありません。小学生低学年までであれば、読み聞かせが一番です。中学年になっていれば、一緒に図書館に通って本を選びましょう。毎週欠かさず通うのがお勧めです。本を読みたいと思ったときに手を伸ばすと読んだことがない本が数冊あるのが理想です。毎晩30分で構わないので、家族みんなで一斉に読書の時間を作るといいかもしれませんね。

 ちなみにムスコ、図書館の本を読み尽くしたのではないかというほど読みました。小学校5年生にもなって「いってきまーす」とランドセルを置いて家を出る抜けた行動と、時々口から飛び出す難解な単語とのギャップにずっこけそうでした。

本で世界が広がる

  昨日体験しようという話を書きましたが、体験できる時間とお金は限られています。それを埋めるためにも本は役に立ちます。現実世界から逃避したいときに本の世界に逃げるという技も覚えますし。漫画はどうかという問題。漫画でもいいんじゃないですか?読まないよりはプラスに働きます。私は、学習漫画がなければ蘇我稲目、馬子、蝦夷、入鹿の顔を思い浮かべることもなかったでしょう。数年前に奈良県明日香村の石舞台古墳を訪れたときに、何となく親近感を覚えたのは漫画のおかげ。

今日のひとこと:読書で世界を広げよう