リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【中学受験】いつから塾に行くか悩める人へ

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どこまで遅い開始で間に合うか

 超難関校でなければ5年生から通塾すればどこかには合格しますが、それなりの偏差値の学校を狙うのであれば普通は3年生か4年生で入塾します。小学生になれば塾、なんて話も聞きます。でも、そんなに早くから塾には行かせたくないなぁ、と思う人もいますよね。私もそうです。というわけで、ムスメとムスコのケースを紹介します。

 ムスメは5年生の10月に入塾しました。塾の先生に「今からですか!?」と言われるくらい相当遅い入塾でした。ムスコは、4年生の3月(新5年生)に入塾しました。中学入試が1月~2月にあるので、通常塾は2月または3月始まりです。春休みからと言っているのでは塾では既に新学年が始まっています。2人とも関西の最難関校と言われる学校に合格したので、5年生の入塾でも短期集中型の子どもは大丈夫です。でも、さすがに5年生の10月入塾は、通常の学習を進めながら未習範囲の学習を埋めるのがきつかったので、お勧めしません。5年生の夏を過ぎるとかなりしんどいです。

家庭学習は必要

 5年生まで何もしなくて大丈夫かと言われると、まさかまさか。市販の参考書を使って週末を中心に一緒に勉強をしていました。本屋さんで中学受験の参考書や問題集は多種多様なものが手に入ります。だからといって、あれこれ手を出す必要はなく、まずは計算と漢字をしっかり定着させることが最優先課題。誰もが点数をとれるところでミスをしないのが重要で、計算が早く正確にできることは後々応用問題を解きだすと威力を発揮します。その程度では全然塾のカリキュラムには追いつかず、ますます離れていってしまいますが、基礎がしっかりしていればいくらでも追いつけます。学校の宿題ででる計算ドリルと漢字ドリルでは、全然足りません。塾に行っても行かなくても、これだけは積み重ねておかないと、他の教科の勉強が始まってからでは厳しいです。計算と漢字をやって余裕があるのであれは、算数や理科に手を広げていくといいですね。ムスメとムスコの場合、四谷大塚の教材を使って自宅学習を進めました。四谷大塚はネット通販で受験専用のテキストと問題集を販売しています。問題集には手を付けず、テキスト冊子をパラパラ読み進める程度でしたが、スムーズに塾での学習に馴染めたのはこのテキストのお陰。四谷大塚さん、ありがとう!四谷大塚の回し者でもなんでもありませんが一応紹介しておきます。

 

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通塾開始の適正時期

 ではいつから通塾するのが正解なのでしょうか。家庭でサポートできるのであれば、5年生から。できないのであれば、4年生から。塾に行っても行かなくても3年生からは学校の宿題に加えて計算と漢字に取り組む。低学年の間は公文や学研教室という選択肢もあり。早けりゃいいってもんじゃないと個人的には思います。

今日のひとこと:家庭でサポートできるなら小5から、できないなら小4から通塾。