リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【中学受験】小学生に塾は必要?

 

一生で一番密度濃く勉強する期間

 中学受験を考えるのであれば、塾は必須です。これがまた信じられないくらいにハードなんです。小学校6年生になると、17時から21時は塾で勉強して、寝るのは24時というあまり健康的ではない日々が待っています。幅広くめちゃめちゃ勉強しますよ。一般常識は就活生といい勝負できるくらい。敬語はそのへんの大学生よりもちゃんと使えるようになります。植物の名前から政治の仕組みまで、あんなにたくさんよく頭の中に入るなと感心します。

中学受験の算数は特別

 算数は面白くて、つるかめ算、植木算、旅人算等いっぱい名前があるんですね。つるとかめが合わせて何匹いて、足は全部で何本です。つるは何羽でしょうか?みたいな問題。方程式で解くとすぐに解けちゃいますが、小学生には独特の解き方で答えにたどり着きます。何算にしても、基本は図を書くこと。この図の書き方をとことん教えてもらいます。xやyなんかでてきても小学生にはまだ理解が難しいのです。それを視覚的に理解を深めていくアプローチをとるのです。これを家庭でできるかどうか。

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塾は楽しい

 小学生からの塾通いはかわいそうと思う人がいるかもしれませんね。それがそうでもなさそう。私自身が小学生の時に塾に通っていたとき、全く苦痛ではありませんでした。学校では教えてくれないことを学んで、学校以外の友達ができ、競争する面白さを知り、いつも新鮮で楽しかった記憶があります。それは私の子どもたちも同じだったようで、塾には遅刻しないように一目散に学校から帰ってきて、誰にも促されることなく自分で塾に行っていました。私は仕事で帰宅が遅いので、100%見送ってやることができなかったのですが、子どもたちが塾をサボることは一度もなかったのはすごいなと。自転車で10分の距離を、雨が降れば30分かけて一人で歩いて通い、元気に帰ってきました。案ずるより産むが易しです。

中学受験を自力で準備するのは不可能

 塾の先生方はプロですので、小学生の興味をひくように上手に教えてくれます。受験専門の塾はカリキュラムもしっかりしていて、志望校別特訓にも対応しています。塾のお世話になる方が情報収集の面でも安心です。出願の時期を教えてくれるので忘れることはありませんし、出願書類を取り寄せてもくれます。入試の日には先生方が応援に駆けつけてくださり、心強いです。そんなこんなで塾を利用することを強くお勧めします。別に塾の回し者でもなんでもないですけど、自力でこれだけの準備をするのは現実的ではありません。

今日のひとこと:専門家のお世話になりましょう。