リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【京大理系研究室】ラボメンバーたちの夏休み

3回生までの長い夏休みとの決別

 大学院生は既に前期の試験が終わり、一般的には夏休みと呼ばれる期間に突入しています。学部生もあと1週間で前期が終わります。後期の授業が始まるのは10月ですので、それまでは長い夏季休業です。私立大学は、少し早めに夏休みが始まって、後期の始まりが早い傾向があるようです。

 学部3回生までは普通に長い夏休みがあります。合宿、旅行、帰省、短期留学、バイトなど思い思いの時間を過ごすことができます。ところが4回生になると、そんなに長い休みはありません。既に推薦で大学院に合格している研究室の4回生が、「夏休みは2ヶ月休んで海外旅行に行きます。」と言いに来ました。「本気?どうかな?教授に報告に行ってごらん。」と教授のところに行かせたら、案の定「何を寝ぼけたことを言っているのか。」と門前払いでした。交渉の末、3週間の休みをもらえることになったようです。来月おこなわれる大学院入試が終わるまでは4回生の研究活動は休止中ですけど、少数派の就職組と既に進路が決まっている4回生は研究を進めていかなければいけないのです。

研究室の夏休み

 2か月休むつもりだった4回生、がっかりですね。研究室所属の学生たちの夏休みは、2~3週間です。修士1回生は夏の間にインターンシップに行く人が多く、これが1~3週間。インターンシップに参加して大学に来ないうえに、さらに2週間も休むと冷たい視線が投げかけられます。おのずと純粋な休みは短くなります。修士2回生は、成果がないと9月の学会シーズンで何も発表できないので、サボっていると自分の首を絞めることになります。博士課程の学生は、ほとんど休みません。

 教職員は、なんと3日間しか夏季休業はありません。有給休暇を2日つけて1週間休むことを推奨されています。大学は休みが長いから、教職員も長く休んでいると思っている人がいるのですが、どこがどこが。裁量労働制で比較的自由に働いている分、休みもあまりないというのが現状です。3日間の夏季休業は固定されていないので、電車も職場もすいているお盆は、私は働いていることが多いですね。生協が営業していないため、ひもじい思いをしないように、普段は食べないお菓子を大量に持参します。なんとなく防衛本能が働くみたいです。

キャンパスの夏祭り

 昨日、生協が主催する夏祭りがありました。学生や教職員だけではなく、近所の人たちもやってきます。ビール300円、焼き鳥100円、枝豆100円、フランクフルト200円、焼きそば300円、BBQセット500円など、比較的お手頃。ヨーヨー釣りは無料なので、ちびっこたちは大喜びです。学生たちの演奏があり、抽選会もあり、毎年結構賑わっていますよ。今年の抽選会では残念ながら何も当たらなかったのですが。過去に扇風機を当てたことがあり、人ではなく装置を冷やすために使われています。ラボならではの使い道ですね。

f:id:gajumarun:20190727225159j:plain

今日のひとこと:夏歌う者は冬泣く