リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【介護】空き家になった実家を売りたい

介護生活が始まると資産が減っていく

 父が他界した後、母一人では生活ができないために施設にお世話になったのが今から7年前。それ以後、ずっと維持管理費を払い続けてきた実家マンションを売却するときが近づいてきました。管理費と修繕積立金が毎月3万円、固定資産税が年間約15万円。それとは別に入所している施設に払ってきた住居費や食事代、介護費、医療費が月に約25万円。年金収入があるとはいえ目減りしていく親の口座残高に、この人はいつまで生きるのだろうかとスリリングな気持ちが入り混じる年月を過ごしました。蓄えが尽きたら負担しなければいけないわけで、子どもの教育費と介護費負担なんてダブルパンチはダメージが大きすぎますもん。民間の施設入所はお金がかかります。天に召されるまで親にはなるべく元気でいてもらわないと、そして自分も元気でいないといけないと実感しました。 

査定に出す

 母の場合は意思表示ができなかったので、不動産の売買契約は完全に無理で、実家は維持し続けるしか選択肢はなく、私ができたことは時々訪れて風を通したり水を流したりとなるべく劣化しないようにするくらい。これ、正解だったと思います。かなりいい状態で保管できていました。使わなかったらいろいろ壊れますから。

f:id:gajumarun:20190716074212j:plain

 まだ完全には片付いていないけど、いくらぐらいで売れるのかなと軽い気持ちで一括査定サイトでポチっとしたら、1時間もしないうちにじゃかじゃか業者さんから電話がかかってきました。大手5社+中堅1社の計6社と週末を中心にずっとやりとりをしていて、ブログ更新もままならないくらい忙しかったです。まだ現在進行中なんですけどね。実際に家を見て査定額をだしてもらい、売却の流れやサービスの概要などを説明いただくのを6回。その後どうですかの電話やメールもあり、もうお腹いっぱいです。正直、大手の業者さんは似たり寄ったりのサービスで、手数料も同じ。駅近のマンションで普通の間取りとあって、査定額もほぼ同じです。不動産売買の仲介手数料って、物件価格の3%+6万円もします。3,000万円程度の物件でも業者に支払う手数料は100万円ですよ。売り主も買い主も払います。この人になら払ってもいいかなと思える人を選ばなければ。

 査定額は、思っていたよりも高かったです。相場があがっているのと、部屋の状態が非常にいいのとで、15年前に新築で買った値段よりも高かったのです。ちょっと驚きですね。7年間の管理維持費を十分回収できるだけの金額で売り出せそうです。減価償却費をいれると1,000万円くらい譲渡益がでてしまいそうなので、税金で200万円もっていかれます。貸す方向でもいいかなと揺れている最中。

不動産売却はどこに依頼するか

 1社に専属で売却をお願いするか、個別にいくつか契約するかを決めないといけません。これは、1社専属がよさそうです。そもそも複数の業者と契約を交わすのには手間がかかります。専属でお願いしても、他社さんの顧客が購入することもできるので、なんの問題もなさそうです。レインズという不動産会社だけが閲覧できるサイトに登録されて、他社のお客さんが探している物件にマッチすれば紹介してもらえます。他社のお客さんが購入することになれば、買い主は他社に仲介手数料を払うことになるというだけです。間のやりとりは不動産会社同士でやってくれるので、売り主は売却を依頼した会社とだけ話をしていれば大丈夫。

 今はネットで物件を検索する人が圧倒的に多く、ネットを見て問い合わせという人が9割くらいだとどこの業者さんもおっしゃっていました。ということは、ネット掲載に力をいれているところがよさそうですよね。SUUMOとかアットホームといった中立の不動産紹介サイトで大きな枠を買っているところ。会員にメルマガで情報発信をするところ。プロのカメラマンが部屋を撮影してくれるところ。写真撮影の際に家具を貸してくれて部屋のイメージを作ってくれるところ。業者によって少しずつサービスが違うので、業者を決める判断基準になりそうです。

今日のひとこと:一括査定をポチるととんでもなく忙しくなる