リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【京大理系研究室】学生起業家へのサポート体制

2019オープンキャンパスは熾烈な戦い

 今朝6時半に8/9(金)開催分の京都大学オープンキャンパス申し込み開始でした。参加を希望されていた方、枠に入れましたか?激しい争いでしたね。3年前にも申し込みましたが、ここまでひどくはありませんでした。6時半の申し込み開始と同時に、パソコンフリーズ状態です。通信エラーと表示されたり、臨時メンテナンス中とでたり、サーバーが落ちたのでしょうね。後ほど再試行をと言われても、のんびり待っていたら枠が埋まるのは目に見えているので、お弁当を作りながらキッチンとパソコンの前を行ったり来たり。40分かかって無事に確保です。ホッとしました。修学旅行中のムスコに申し込んどいてと頼まれていて、申し込みに失敗したら責任重大ですもん。

 朝から一日分の仕事をした気分で出勤したら、電車はガラガラ。そうか、G20で大阪の学校は休みだし、外出を自粛している人も多いのですね。関空から北海道に飛んだムスコは明日伊丹に帰ってきます。関空ほどでないにしても、トランプさんが使う伊丹もそれなりに警備がすごいのかも。お迎えに行ってみることにします。 一日早かったら、ちょうどエアフォースワンが見られていましたね。

アントレプレナー養成講座

 京都大学では、アントレプレナープログラムを提供しています。学生の起業を後押ししているというわけでもなさそうですが、選択肢があるのはいいことです。今年度は150名の登録があるとのことです。教職員も参加OKなので私も参加しています。

 日本で起業している人はどのくらいいるのでしょうか。調べたらちゃんと統計がありました。中小企業庁がだしている2019年版「中小企業白書」によると、2017年は総人口の0.14%が起業しました。ここでいう起業には副業は含みません。1000人に1.4人が起業して、毎年同じ割合で起業する人がいるとすると、30年経つと100人に4人が自分で事業をしているということになります。だいたいそんなものでしょうね。

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 25歳以下で起業する人は年に0.05%ですから、学生起業家は2000人に1人です。ということは、一学年3,000人の学生がいる京都大学では、起業する学生は学部生から修士生あわせて毎年10人くらいなものです。そんな人たちを応援するためにプログラムを提供するだけでなく、相談にも乗ってくれます。なんと手厚いことか。

名物講師登場

 前回と前々回の2回は瀧本哲史さんが担当でした。私が絶賛している「ミライの授業」の著者です。狙った獲物は逃さない目をしていて知性を感じるものの、はっきり言って口は悪いですよ。「こんなのメモしている人はバカですから。ネットで調べりゃいくらでもでてくる。」「バカはこういうことを考えるんですよ。」などなど。正論ですけどね、敵も多そうだなぁ。もっとも、ご本人は誰に好かれようが嫌われようが全く意に介さないと思われます。

 本業は投資家で、京都大学での講義はボランティアだとおっしゃっていました。ELCASの東京キャンパス講座も担当されます。あんまり滑舌はよくなくて、しかも機関銃にようにしゃべるので、全神経を集中して聞かないと置いてきぼりになります。このスピードでずっと過ごしているのだとすれば、普通の人の3倍速で人生を送っている感じです。

 起業して成功するには、いかに競争せずに独占するかが重要だそうです。ビジョンを明確にすることが大事。やりたいことや課題解決に向かって進めていないために、途中で息切れしてしまう起業家をたくさん見てきたと。できることをするのでは弱いというところが私にとって新たな発見でした。

今日のひとこと:使用後は人生が劇的に変わるくらいインパクトがあることを考える