リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【中学受験】母親のイケてない口癖

朝起きられない子

 日々どの家庭でも繰り返されているであろう「早くしなさい。」「勉強しなさい。」の呪文。この言葉にどれだけの効果があるかは自分自身が一番よく知っているはずですよね。目覚めてもらうために断言しておきますが、効果は全くありません。言われて「はい、やります。」なんてロボットじゃあるまいし、即座に呪いの言葉は封印しましょう。子どもはわかっていますよ、本当は自分で起きなきゃならないし、勉強しておいた方がいいことくらい。それを、楽しく手助けしてあげればいいだけなんです。朝起きられない子には、何度でも声をかける。「7時になったよ。」「7時10分になったよ。」「朝だよ!」「朝ご飯できてるよ。」このあたりで起きてこなければ、布団をはぐのではなく上から更にかける。暑くかつ重くなって寝ていられなくなります。他にも、靴下をはかせるとか冷たい手で顔を触るとか。怒らずに子どもの反応を楽しみながらするのがコツです。反抗期の子どもは嫌がりますけど、ニコニコ笑って続ければいいのです。私は高校生にもやります。朝から母親の機嫌が悪いと、家族みんなの心が乱れますよ。

早く用意ができない子

  小学生の間は上手に時間を予測することができなくて当然です。何にどのくらい時間がかかるのかわかっていません。なのに、「早く、早く。」と言われても、何を早くしたらいいのかがわからない。まずは、やらなければならないこと全てを紙に書いて見える化をしましょう。ご飯を食べるのに15分、顔を洗って歯を磨くのに5分、服を着替えるのに5分、学校の宿題に15分、時間割の確認に5分。全部自分で考えさせる。何にどのくらい時間がかかるのかがわかってきて、修正しながら自分のリズムを作ります。そうそう、塾が始まると前日に学校の宿題をする時間はなくなって、朝学校へ行く前にすることになります。ますます朝がせわしなくなりますが、朝食はちゃんと食べる習慣を。

 

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勉強しない子

 新しいことを知る面白さが分かっていないのです。それを教えてあげればいい。一緒に勉強しましょう。難しく考える必要はなくて、昔習ったかもしれないことを復習するという意識で十分。子どもの方が記憶力がいいので、すぐに追いつかれますが気にしない。そして意外と知らないことがいっぱいあることに気付いて、本当に大人も勉強になります。親が楽しんでいたら子どももやりますよ。勉強は苦痛を伴うものではありません。

今日のひとこと:勉強しなさいに効果はない