【大学受験】高校生が大学で学ぶと世界が広がる
興味があることに集中していれば静観
何度か紹介した京都大学が実施する高校生向けプログラムのELCAS。夏に選抜試験を受けたムスコは無事に合格し、先週末からプログラムがスタートです。第一志望が通って、数理工学なる分野で学ぶそうな。
家ではいわゆる勉強は全然しないですよ。それでも通ってきたのだから、たいしたものです。何をしているかって、ひたすら本を読んでいます。それから、中田敦彦さんのYouTube大学を熱心に聞いています。宇宙物理学が終わったと思ったら、最近は、哲学とか歴史とか経済とか。将来何をしたいというものがまだなくて、ないからこそ幅広く知識を得たいと言っているところは、ちゃんと考えているなと感心です。テストはだいたいボロボロの点数をとってくるので、胃が痛くなることもありますが、目先のことには触れずにぐっと我慢。高校生のときに吸収する教養はあとから役に立つに違いないと人生の先輩としては応援するのみです。
花開く時期も個性
ELCASの選抜試験には、1時間の講演を聞いて自分の言葉でまとめるという作業が2つありました。これは、たくさん本を読んでいると有利かもしれません。幼いころから本だけはたくさん読んできているのに、小学生、中学生の頃は夏休みの宿題の読書感想文を書くのに1か月かかることを繰り返してきて、どうして書けないのかなと思い続けていました。が、ここにきて突然まともな文章をすらすら書くようになりました。まともどころか、難解な言葉を使いこなしています。豹変としか表現しようがない現実に私が驚いています。全然成長がないと思っていても、力をたくわえていますよ。殻が割れる時を楽しみに、広い心で見守ることが大事です。
我が家のELCAS好き
さて、週末にあった1泊2日の合宿でELCASがスタートしました。ELCASに参加する190人の高校生が集まって、事前に登録した聞きたい講義を聞きます。そしてまた、講義を聞いてのレポート。書かせることが好きですね。どんな講義があったかというと、「宇宙背景放射でみる宇宙のゆらぎと量子のゆらぎ」「踊るたんぱく質とDNA」「霊長類とわたしたち」「木の考古学でさぐる先史時代」「くすりの開発」「樹木の生命力」「データサイエンスの数理」「デモクラシーの理念と方法」など。
講義が終わった後は、旅館に移動して一緒に学ぶことになるメンバーと親睦を深めます。翌日は、京大キャンパスツアーと博物館見学があったそうです。合宿には高校生だけではなく、サポート役としてELCAS修了生である現役京大生も15名ほど参加しました。ムスメは修了生として参加。姉弟が一緒に合宿に参加するという面白い状況となりました。私もラボでELCAS生受け入れていましたし。共通の話題が増えるのは歓迎です。グループ型研修は来年1月末まで。またレポートします。