【大学受験】国際科学オリンピックに出るには
頭脳のオリンピック
体力系オリンピックは来年東京で開催されるとあって、周りにもヒーヒー言っている職業人が増えてきました。この先オリンピックまでは土日の休みはないと言っている友人もいます。オリンピックそのものには年齢制限がありませんが、各競技団体が年齢制限を設けていて、スケートは15歳以上、新体操16歳以上、サッカー23歳以下などと決まっています。
一方、国際物理オリンピックや国際数学オリンピックなどの頭脳系オリンピックに出場できるのは、高校生だけです。50年ほどの歴史があります。出たいと思って申し込めば出られる類のものではなく、各国4~6名という枠があって、国内で選抜試験と特訓があります。
国際物理オリンピックに出るまで
物理オリンピックを例に、どんな流れで進むのか見てみましょうか。国内の物理の大会に、物理チャレンジというものがあります。2005年に始まった比較的歴史が浅いものではありますが、これが翌年の国際物理オリンピックでの日本代表選手候補者の選考会を兼ねています。つまり、物理チャレンジでいい成績を修めないと国際物理オリンピックに派遣されることはありません。国際物理オリンピックに出場できるのは高校生だけなので、高校2年生までに物理チャレンジに出場しないといけませんね。あ、高校3年生が物理チャレンジに出るのは問題ありませんよ。もっと言うと、小学生も参加することができます。
7月に開催される物理チャレンジで優秀な成績を収めた100人くらいが次のステージに進みます。合宿があるんですよ、物理ばっかりの。ノーベル賞をとったようなすごい人たちも来ます。数年前にムスメの友達が残って参加していました。そこから絞られた12名が最終選考に残り、翌年の春に国際物理オリンピックに派遣される5名が選ばれます。で、7月に国際大会にでるという流れです。
大会では、理論および実験試験をそれぞれ5時間かけて行います。すごい集中力がいりますね。また、開催国主催のさまざまなイベントや研究施設・名所旧跡の見学、ノーベル賞受賞者の講演会などが開催されるそうですよ。開催国は、2015年からインド→スイス→インドネシア→ポルトガルときて、今年はイスラエルです。2022年には日本で開催される予定です。せっかく参加するのであれば、海外がいいですね。
今年の物理チャレンジ
申し込み期限が迫っています。郵送申し込みは締め切られて、オンライン申し込みは5/31が締め切りです。
他の科学オリンピックも、国内大会の結果で国際大会に派遣するメンバーを選抜します。気になるものがあれば調べるといいですよ。だいたい1年前に開催される国内大会が国際大会に派遣するメンバー選考会を兼ねています。数学オリンピックは国内選考が1月から始まります。
エレキギターに明け暮れて勉強とは縁のない中学~高校1年を過ごしたムスコ。高校2年生になって突然物理に目覚めました。今は明けても暮れても相対性理論やら量子力学の書籍を読み漁っています。そして、数学に興味持って取り組むようになりました。あと半年早かったら物理チャレンジにでる資格十分あったやん~という感じですね。
勉強しろと言わなくてよかったです。やる気ゼロの中学生だったので、高校受験がなくてよかったです。種をバラまいてくれる学校にいてよかったです。