リケジョ的教育のすすめ

京都大学工学部で学び、現在は京都大学で働く正真正銘のリケジョ。中学受験と大学受験を経験した子どもたち、一緒に研究をしている学生から得た教育の極意を伝授します。

【京大理系研究室】多彩で多才な若者たち

メンバー半分入れ替わり

 4月3日より新年度がスタートしました。研究室に配属された新人たちは11名で、半分ほど入れ替わったため雰囲気もだいぶ変わりそうです。みんなが集まっての最初の仕事は、自己紹介もままならないうちに部屋の模様替えでした。計画通り、5つ机がずらっと並んだところには中国人留学生5人が陣取ることになり、チャイナタウン完成です。早速このエリアでは中国語が公用語となっています。英語しか話さない2人はインターナショナルアイランドの住人に。夏には日本人学生2人がドイツにインターンシップに行くことが決まって、秋にはタイからの短期留学生を2人受け入れることが決まりました。もうわけがわかりません。カオスな一年になりそうな予感です。

自己紹介で判明する才能

 午後からは自己紹介。今年度所属のメンバーの出身地は、北は北海道から南は奄美大島まで、国内だけでもずいぶん遠くから集まりました。栃木、茨城、山口、長野、石川等々、お国自慢が楽しみです。

 楽器を触っている人が多いようです。ドラム、トランペット、ピアノ、クラシックギター。横笛なんてのもありました。グループを結成するにはちょっとちぐはぐな組み合わせですか。昨年からのメンバーS君は旅行が大好きで、インドネシア部族の葬儀を見てくると行ってしまうような変わり者です。そのS君の上をいく人物がどうも新たに入ってきたようです。オマーン帰りのF君。オマーンってどこにあるんだっけ?カルロス・ゴーンさんが不正送金したとかでニュースになっているくらいしか私には情報がありません。面白い話がきけそうです。

 ほかにも面白いことがあって。2回生になったムスメ、なんと私のボスの講義を受けることになりました。「まじかー!!」by上司。そして、新たなメンバーのN君が、「競技かるたをやっています。娘さんと一緒のサークルだと思います。」と発言。「えーーー!?」by私。 

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研究紹介に表れる個性

 昨年度からのメンバーは持ち時間5分で生き生きと新人たちに研究を紹介しました。自分と同じテーマで活動してくれる人を勧誘するために、アピールするする。普段は謙虚な発表をしているのと打って変わって、「資源の有効活用だけでなく、自分も儲かる!」とか「最強の製品を作る。」とか「新たな学理を構築する。」とロマンたっぷりに話してくれました。なんだかんだ言って、研究は楽しいですよ。勉強は過去の成果や事実を学ぶこと、研究は自分で新しいものを作り上げることですからね。

 今年はどうもお揃いの作業着を作ることになりそうです。連帯感生まれるし、白衣よりカッコいいし、着る服に困らなくてすむしと盛り上がって、なんだか初日から楽しそうでした。

 入学式は今日。ゴリラの先生、今年は何を話すのでしょうね。そして研究室で見守る新入生6名が昼には研究室に到着します。自分も楽しみつつ、学生たちの活動を支えていく決意を新たにしたところです。

今日のひとこと:研究室は大きな家族